植木屋さんの道具

ガーデニングがブームになってきたのに伴い、ホームセンター等で植木用のハサミを良く見かける様になりました。

料理人さんが食材に合わせて包丁を使い分けるのと同様、植木屋さんも切る植木に合わせて道具を使い分けています。

初めてやろうと思われるなら、最初は以下の道具があれば良いかと思います。

①植木鋏(木ばさみ) ②刈り込みハサミ ③剪定ハサミ ④ノコギリ(二つ折り程度のもの)

同じハサミでもサイズ・品質で値段もまちまちですが、このあたりの理由は包丁と同じです。迷われたらご参考までに。

なお、高所での作業は転落の危険を伴います。危ない場所は造園屋におまかせされる事をお勧め致します。

 

サクラ

日本を代表する樹木はと聞かれたら、多くの人が『サクラ』を挙げるのではないかと思います。

サクラは日本の風習に深く馴染んでいる樹木です。『花見』『桜吹雪』『入学式』etc・・・、春という季節を代表するものの一つですね。

その中で、代表的な品種に『ソメイヨシノ』がありますが、実はこれ、品種改良によって作られたもので、限られた数の苗木から接木等により増やして全国に植栽されたそうです。いわば全国にあるソメイヨシノはクローンという事です。同じ遺伝子なので、花が咲く時期も同じです。

桜前線の予測もソメイヨシノのこの性質を利用しているそうです。お花見の計画にはありがたいです。

造園屋さんになるには

造園屋さんになるにはどうしたらいいのでしょうか?

学校へ行く等、色々な方法があると思いますが、やはり一番は造園の会社に就職して経験を積み上げていく事だと思います。

理容師さんと同様、技術を習得する為にはとにかく練習あるのみですが、植木が無いと経験を積む事すらできません。

当社に在籍している社員も、その殆どの人が初めて造園の仕事に携わるといった人でしたが、経験を積んだ今では造園職人として日々活躍しています。

まずはやる気と根気。努力すれば技術と体力は後からついてきます。

興味をお持ちいただけましたら、是非お問い合わせを。初めての方でも大歓迎です。

 

植木の剪定

造園のお仕事では、植木を切る作業を「剪定」(せんてい)と呼びます。

剪定作業には様々な目的があり、目的に合わせた様々な技法があります。

植木は放っておくと枝がどんどん伸びていき、大きくなっていきます。ところが人間の髪と同じで、伸びたままにすれば邪魔になり成長が阻害されるばかりか、虫がついたり病気になったりするのです。

植木にも役割があり、私たちはその目的に合わせて植木を剪定しています。目的・技法についてはまたご案内したいと思います。

 

キョウチクトウ

キョウチクトウという木をご存じでしょうか?

8月6日に原爆が投下されて焼野原になった後、いち早く育った木という事で、復興のシンボルとして広島市の花に指定されたそうです。広島市では道路傍の緑地帯や公園、公共施設の植え込み等で多く見ることができます。

夏の時期に白色やピンク色の花を咲かせて、みる人を和ませてくれます。

なお、あまり知られてはいないかもですが、有毒植物ですので間違っても口に入れないようにしてくださいね。

 

造園というお仕事って?

みなさまは、造園というお仕事についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?

庭をつくる、植木を植える、植木を切る・・・、こういったイメージが浮かんでくるのではないかと思います。

造園は植物に携わるプロのお仕事です。庭や公園等を創ったり、そこにある植木等の植物を良い状態で維持するお仕事で、大変奥が深いものです。

植木は生き物です。お手入れ次第で立派にもなれば、枯れてしまう事もあります。街角や公園等に植えられている植木にちょっと興味を持って頂けたら嬉しいです。

はじめまして

はじめまして。安芸緑化建設の谷平と申します。

ここでは造園にまつわるいろいろな事を書いていこうと思います。少しでも造園の事に興味を持って頂けると嬉しいです。

今後ともよろしくお願い致します。

街路樹の役割1

街路樹って何の為にあるのだろう?って思われた事はございませんか?

私は景観の為にあるのだろうと思っていたのですが、それだけではありませんでした。

当然景観は重要な目的の一つです。街路樹がある道路は見た目も良く季節感がありますが、ない道路は殺伐とした印象を受けます。

歩行者には、夏場は日陰を作るといった役割もあります。

また、車と歩行者を分離したり、車両の運転者に対しては並木効果による視線誘導で交通安全の役割があります。

他にもありますが、また次回で。

造園のことば『根回し』

『根回し』という言葉をお聞きした事はございませんか?実はこれ、造園の技法から来ている言葉です。

成長した植木では水分を吸収する根の先は地中深くに根を張っており、植木を別の場所に移動(移植)させる場合、そのまま掘り取ると根の先の部分は殆ど失われてしまいます。その為に水分がうまく吸収出来なくなって枯れやすくなります。

これを防ぐ為、移植する1年~数か月前にある程度根を短く切っておくと、移植する時期までに切った根の周りから新しい根が生えてきます。この新しい根が水分を吸収してくれる為、植木が枯れにくくなります。これを『根回し』といいます。

これが変じて、物事を潤滑に進める為に、まわりの人に対して事前に下準備や調整を行う事を『根回し』と呼ぶようになりました。